2005-01-01から1年間の記事一覧

疾走 / 125分

20歳位の頃好きだったSABU監督による、おそらく初めてオリジナルではない、重松清の小説「疾走」の映画化。SABU監督といえばひたすら走るシーンで、椅子に座って映画を見ている僕らを挑発するような監督で、タイトルも疾走なので原作ファンもSABUファンも幾…

親切なクムジャさん / 114分

パク・チャヌク監督による「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く復讐3部作完結編。最後の復讐者は女性。演じるは、チャングムの誓いで有名なイ・ヨンエ。 前二作に比べると、主人公が女性ということで、残酷描写は控えめ。己の非力さを分かってい…

フジファブリック / FAB FOX

ロングセールスを続ける1st[フジファブリック]以来、約1年振りの2ndアルバム。前作で発揮された変態性は、より濃縮されフジファブリックのカラーに消化されている。進化した演奏力に裏付けされた表現力によって、楽器とぶつかりがちだったメロディが格段に光…

BULLET FOR MY VALENTINE / THE POISON

LostProphetsを輩出した『Visible Noise』発、ウェールズ出身の4人組。プロデュ―サーに等を手がけたCOLIN RICHARDSON。最近はUSやUK共に、この手のサウンドが飽和しており、一聴しただけでは違いが分からなくなりつつあるけれど。このバンドは、ともすれば単…

放送禁止4―恐怖の隣人トラブル― / 45分

『放送禁止4―恐怖の隣人トラブル―』05年10月13日 26時25分。偶然なのか、引越しおばさんの話とも取れる隣人トラブルモノ。こういった、奇妙な同時代性や運命脅迫は、フェイク・ドキュメンタリーのエンターテイメント性をより強度なものにしてくれる。二作目以…

電気グルーヴ×スチャダラパー / 電気グルーヴとかスチャダラパー

いい歳して、バカだなぁ。それ以上でも、それ以下でも無い気がするんですが。無理から、話を広げるならば。最早、電気グルーヴもスチャダラパーも、コンパクトディスクの形式で新曲を提供するという、バンドのような必然性を持たなかった。が、もし、そうい…

LCD SOUNDSYSTEM / LCD SOUNDSYSTEM

21世紀、エレクトロクラッシュシーンにおいて、THE RAPTUREやRADIO 4を手掛け、世界に名を轟かせたJames Murphy(LCD Soundsystem)とTim Goldsworthy(U.N.K.L.E.)による、プロジェクトDFA(Death From Above)。そのJames Murphy自身によるプロジェクト、LCD…

Janne Da Arc / JOKER

ヒット曲「月光花」を携えた、Janne Da Arc待望の6thアルバム。今までは、売上も頭打ちになっていたが、メジャー戦線に訴えるキャッチーさと、マニアを唸らせるテクニックを併せ持った、いつブレイクしてもおかしくないバンドだっただけに、ずっと指示し続け…

FLOW / DAYS

今までのFLOWのイメージを覆す、爽やかポップ・チューン。FLOWは、今までもアニメの力で確実に数字を取ってきたバンドだが、今回も人気が出る事が予め決まっていたアニメ、交響詩篇エウレカセブンのOPテーマ曲として売ってくる辺り、もしかして、アニメ層にF…

Dragon Ash / crush the window

04年7月のSINGLE「Shade」以来、ほぼ1年ぶりとなるリリース。はっきり言って、今回の曲は気合入ってます。高速ドラムンベースに乗っかる、KJの泣きフロウは、「何故今更?」と「直球ど真ん中を」の中心を、余裕の表情で渡り切ってしまう、彼等なりの90'sプレ…

BLOC PARTY / SILENT ALARM

99年にロンドンを拠点に活動開始。個性的なレーベル『Wichita』と契約。04年にSg[BLOC PARTY.EP]でデビュー。同年「SUMMERSONIC04」に出演。05年にプロデューサーPaul Epworth(主な仕事Future Heads)、ミキサーRich Costey(主な仕事MUSE、COLDPLAY)を迎え[SILE…

コントロール / 105分

"怪物"と呼ばれた死刑囚と、善良な市民を見事に演じ分けるレイ・リオッタと。その主人公を影から見守る親のような眼差しと、モルモットを観察する博士を違和感なく同居させたウィレム・デフォーの二人無くしては、この映画の魅力は半減してしまうと言っても…