2004-01-01から1年間の記事一覧

ROSSO / 1000のタンバリン:アウトサイダー

ギターにイマイアキノブ(元フリクション)ドラムに佐藤稔(フリクション残党)を迎え、ROSSOが4人編成で再始動。BIRD1枚限りの、バンドのつもりだったんだろうが。ミッシェルの解散に伴なって「じゃあROSSOでいいか」って感じじゃないだろうか。こっからは、R…

PLACEBO/Once More With Feeling: Singles 1996-2004

96年1月『Hut Recordings』と契約を結びシングル[Come Home]をリリース。7月にHutの下『Elevator Music』レーベルを設立。デビューアルバムを発表する。同年ツアー中に、ドラムがステファンになり、現在のPLACEBOになる。VELVET GOLDMINEと言う映画を聞いた…

フジファブリック/フジファブリック

奥田民生のオープニングアクトを務め、2004年注目を集めた5人組フジファブリックによる、共同プロデューサーに片寄明人(GERAT3)を迎えた、デビューアルバム。文学ロックに昭和歌謡メロディ、数多のロックを柔軟に履き潰したアレンジ。キャッチーとマニアック…

オールド・ボーイ / 120分

主人公オ・デスは、酒癖は悪いが娘思いの、普通のサラリーマン。ある晩、彼は突然拉致されホテルの一室に監禁される。監禁部屋のTVでは、主人公の妻は殺され、主人公が容疑者になったことを告げるニュースが流れている。混乱と疑問を抱えながらも体を鍛え、…

ASIAN KUNG-FU GENERATION/ソルファ

このアルバムを聞いて、気が付いた事がある。アジカンってシングルでバラード一枚も切ってないのね。これって実は凄い事じゃない?スタッフが物凄く努力してるのかもしれない。それで、これだけタイアップ貰って来るんだから、半端無いよ。アルバム曲はバラ…

BRAHMAN / THE MIDDLE WAY

とても暗い印象のメジャーセカンドアルバム。そして過去最高に、宗教臭い。今まで、BRAHMANを好きだったファンはともかく、コレから始めてBRAHMANを聞いてみたい中高生に、届く内容かどうかとても疑問が残る。こういうタイプのアルバムは、大抵「成長した」と…

Bjork/Medulla

アテネ・オリンピックの、開会式アクトを勤めたBjork(その曲Oceaniaも収録)。今回は、声だけをオーヴァーダブで曲を作るとの試みに、取り敢えず期待は広がる。しかし、もっと突き抜けてしまってもよかったのでは?たとえ聞き辛くても、声だけという試みを無…

椿屋四重奏/深紅なる肖像

前作から半年のインターバルを経た平成15年4月21日に、1st Album[深紅なる肖像]を前回同様『Daizawa Records』から発表。全体に漲る衝動と、ソリッドなサウンドが一体となってリスナーを突き刺す。色気と陰鬱さの香るバンドサウンドの今後に注目!前作からの…

殺人の追憶 / 130分

実際に起きた連続殺人事件を、急速に進む都市化と、同時に起きる郊外化によって思い出の場所や共同体が瞬く間に知らない場所へと空洞化していく風景に溶けこませ、さっきまで隣に居た人間の正体がわからないという不安を描いた、オールタイムベスト級の傑作…

放送禁止3 ストーカー地獄篇/45分

『放送禁止3―ストーカー地獄編―』04年3月26日 26時50分。この時期、社会問題化していたストーカーをいち早く取り入れた第三作目。二作目から、様々なバランスを調整したような作品で構成はそのまま、進化している。社会派ドキュメンタリーとしても、充分な耐…

ゼブラーマン/115分

監督三池崇史による、哀川翔の主演100作目記念作品。脚本は宮藤官九郎。日本に於ける「ヒーロー願望」。即ち特撮を巡る、平成ライダー問題やオタク表現にゼブラーマンが白黒つける話。 過去の特撮作品は、ワザトではなく頑張った上で出来たチープさがある。し…

ZAZENBOYS/ZAZENBOYS

元NUMBER GIRL〜向井秀徳の脳みそを、そのままトレースした怪作。音自体は、NUM‐HEAVYMETALLICの延長線上にありつつ、要素としての向井を抽出したかのような音。だがしかし、音質がまったく違う!NUM〜の時に見えたラウンドアラウンド(トランスフォームド状…

MYSTIC RIVER/138分

デニス・ルヘインの小説を、クリント・イーストウッドが映画化した重厚なドラマ。アカデミー賞ではショーン・ペンが主演男優賞を、ティム・ロビンスが助演男優賞を揃って獲得した事からも分かるように。この物語の魅力は、登場人物の深い人物造形と心理描写…