2004

コントロール / 105分

"怪物"と呼ばれた死刑囚と、善良な市民を見事に演じ分けるレイ・リオッタと。その主人公を影から見守る親のような眼差しと、モルモットを観察する博士を違和感なく同居させたウィレム・デフォーの二人無くしては、この映画の魅力は半減してしまうと言っても…

ROSSO / 1000のタンバリン:アウトサイダー

ギターにイマイアキノブ(元フリクション)ドラムに佐藤稔(フリクション残党)を迎え、ROSSOが4人編成で再始動。BIRD1枚限りの、バンドのつもりだったんだろうが。ミッシェルの解散に伴なって「じゃあROSSOでいいか」って感じじゃないだろうか。こっからは、R…

PLACEBO/Once More With Feeling: Singles 1996-2004

96年1月『Hut Recordings』と契約を結びシングル[Come Home]をリリース。7月にHutの下『Elevator Music』レーベルを設立。デビューアルバムを発表する。同年ツアー中に、ドラムがステファンになり、現在のPLACEBOになる。VELVET GOLDMINEと言う映画を聞いた…

フジファブリック/フジファブリック

奥田民生のオープニングアクトを務め、2004年注目を集めた5人組フジファブリックによる、共同プロデューサーに片寄明人(GERAT3)を迎えた、デビューアルバム。文学ロックに昭和歌謡メロディ、数多のロックを柔軟に履き潰したアレンジ。キャッチーとマニアック…

ASIAN KUNG-FU GENERATION/ソルファ

このアルバムを聞いて、気が付いた事がある。アジカンってシングルでバラード一枚も切ってないのね。これって実は凄い事じゃない?スタッフが物凄く努力してるのかもしれない。それで、これだけタイアップ貰って来るんだから、半端無いよ。アルバム曲はバラ…

BRAHMAN / THE MIDDLE WAY

とても暗い印象のメジャーセカンドアルバム。そして過去最高に、宗教臭い。今まで、BRAHMANを好きだったファンはともかく、コレから始めてBRAHMANを聞いてみたい中高生に、届く内容かどうかとても疑問が残る。こういうタイプのアルバムは、大抵「成長した」と…

Bjork/Medulla

アテネ・オリンピックの、開会式アクトを勤めたBjork(その曲Oceaniaも収録)。今回は、声だけをオーヴァーダブで曲を作るとの試みに、取り敢えず期待は広がる。しかし、もっと突き抜けてしまってもよかったのでは?たとえ聞き辛くても、声だけという試みを無…

椿屋四重奏/深紅なる肖像

前作から半年のインターバルを経た平成15年4月21日に、1st Album[深紅なる肖像]を前回同様『Daizawa Records』から発表。全体に漲る衝動と、ソリッドなサウンドが一体となってリスナーを突き刺す。色気と陰鬱さの香るバンドサウンドの今後に注目!前作からの…

放送禁止3 ストーカー地獄篇/45分

『放送禁止3―ストーカー地獄編―』04年3月26日 26時50分。この時期、社会問題化していたストーカーをいち早く取り入れた第三作目。二作目から、様々なバランスを調整したような作品で構成はそのまま、進化している。社会派ドキュメンタリーとしても、充分な耐…

ゼブラーマン/115分

監督三池崇史による、哀川翔の主演100作目記念作品。脚本は宮藤官九郎。日本に於ける「ヒーロー願望」。即ち特撮を巡る、平成ライダー問題やオタク表現にゼブラーマンが白黒つける話。 過去の特撮作品は、ワザトではなく頑張った上で出来たチープさがある。し…

ZAZENBOYS/ZAZENBOYS

元NUMBER GIRL〜向井秀徳の脳みそを、そのままトレースした怪作。音自体は、NUM‐HEAVYMETALLICの延長線上にありつつ、要素としての向井を抽出したかのような音。だがしかし、音質がまったく違う!NUM〜の時に見えたラウンドアラウンド(トランスフォームド状…