椿屋四重奏/深紅なる肖像

前作から半年のインターバルを経た平成15年4月21日に、1st Album[深紅なる肖像]を前回同様『Daizawa Records』から発表。全体に漲る衝動と、ソリッドなサウンドが一体となってリスナーを突き刺す。色気と陰鬱さの香るバンドサウンドの今後に注目！前作からの成長が著しく、数々のLIVEで修羅場を経験したのだろう。曲毎の表情が前作よりもクッキリして、4つの音がお互いに作用しあって邪魔をしない。特に表情豊かにうねるドラムには、一聴の価値あり。お得意のマイナーコードにも、独特のリズムが飽きを感じないアレンジに仕上げている。乗れない様で、非常に乗りの良く、全体的にキャッチーでマニアックにならない。細分化された日本ミュージックシーンにおいて、声の入ってくるバンドサウンドは今後rockin' on JAPAN系から、地上波リスナーまでを横断し、届かせる力を持っているだろう。文語調の歌詞、トータル44分44秒等など、前回から続く男版・椎名林檎路線は狙い過ぎ。 syrup16g、レミオロメンやMO'SOME TONBENDERが好きな人に。