PLACEBO/Once More With Feeling: Singles 1996-2004


Once More With Feeling: Singles 1996-2004

96年1月『Hut Recordings』と契約を結びシングル[Come Home]をリリース。7月にHutの下『Elevator Music』レーベルを設立。デビューアルバムを発表する。同年ツアー中に、ドラムがステファンになり、現在のPLACEBOになる。VELVET GOLDMINEと言う映画を聞いた事があるでしょうか。ユアン・マクレガー主演で、まあまあ宣伝も打っていたはず。70年代グラム・ロック最盛期に焦点をしぼった、グラフィティー映画と言ってしまえばそれまでで、その頃のスター達に、似てるだの似てないだの、意味不明な映画の感想がワンサカ出てくると思うので、そちらの方で勝手に見て下さい。で、この映画に、PLACEBOが架空のバンドの役で出ているのです。元々PLACEBOは、グラムロックと呼ばれていてこの映画に出る事は、メディアミックスとしての側面を多聞に含んでいました。 PLACEBOは良くも悪くもシーンに消費されていったのです。しかし、この頃の映画業界は、若手に随分寛大でその映画の力を、低迷中の音楽業界に還元すると言う意味では、とても重要な事象です。つまりPLACEBOは、時代を巻き込むといった形で、停滞しているといわれていた音楽シーンを勇気付けたワケです。UKロックバンド特有の韻のとり方をするブライアンのメロディーに、重心の低いベース。メリハリの利いたパワフルなドラム。野心的なPLACEBOは、デジタルも取りいれていて、手法事態、決して新しくは無いですが楽曲の完成度としては chemical brothers辺りよりセンスが良いと思います。メロディーはとてもセクシーで、叙情的なのに対して切れたギターサウンドと、切ないコード進行がとても素晴らしい。 T-REXのようなファズも、デビットボウイのようなダークビートも、 DURAN DURANのようなPOPさも全てもっているのに、新しいPLACEBOを聞かない手は無いと思います。