■小磯健二の話。主人公のケンジは、外部の視点で些か過剰で普通じゃない陣内家において、冷静ではなくとも、普通のアングルを齎しています。これは、終始ケンジ視点で描かれることから、とある田舎の物語に"巻き込まれる"形のアドベンチャーという骨格になり…

黒木メイサがバレエを頑張らなくても頑張る映画。 原作は漫画なのだが、漫画なら許容されていた部分が映画では限りなくご都合主義に見えてしまっていて残念。英語と中国語と日本語で会話が進んでも違和感を感じないのは漫画の中だけだろう。 バレエと言った…

ダメダメOLかんなが動画サイトで見つけたパンクバンド『少年メリケンサック』は、実は25年前に解散していてメンバーは全員おっさんになっていた。だが、それを社長には言い出せず、だましだましツアーに出なくては行けなくなったのだが…という、ロードムービ…

お腹が空いたので、料理映画として全然良かったんじゃないすかね。野菜を切る音、肉を炒める音、鍋を操る金属音、それを食べる音など、料理の音が美味しく、見ていて食欲が沸いてくる。そして調理場独特の雰囲気を自然光が照らすので、他の料理映画に比べ、…

何度も映像化されている谷崎潤一郎による同名小説の映画化。過去山口百恵×三浦友和が演じたものが最も有名だと思われる。それを今回ハリケンブルー長澤奈央と、テニプリ俳優斎藤工が演じる。僕は長澤奈央が脱いだって聞いたから見たんだ。なのに…なのに…全身…

人気作家・伊坂幸太郎のベストセラーを金城武主演で映画化。一風変わった死神と、人間との奇妙な交流を綴る。本作は、伊坂幸太郎の小説を元に細かい変更を加え、様々な人間との交流に、一本の流れを作っているが、なるべく伊坂幸太郎の雰囲気を忠実に再現し…

キラーチューンぞろいのファーストに期待しすぎて、がっかりして以来、最近その後の作品を今になって聞きなおしたら、ヤバイ！スゲーかっこいい！レコードの良さって感じかな。レコード聞いた事無いけど。超おどりたくなる。この頃のスクービーは、どこか吹…

20歳位の頃好きだったSABU監督による、おそらく初めてオリジナルではない、重松清の小説「疾走」の映画化。SABU監督といえばひたすら走るシーンで、椅子に座って映画を見ている僕らを挑発するような監督で、タイトルも疾走なので原作ファンもSABUファンも幾…

パク・チャヌク監督による「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く復讐3部作完結編。最後の復讐者は女性。演じるは、チャングムの誓いで有名なイ・ヨンエ。 前二作に比べると、主人公が女性ということで、残酷描写は控えめ。己の非力さを分かってい…

実際に起きた連続殺人事件を、急速に進む都市化と、同時に起きる郊外化によって思い出の場所や共同体が瞬く間に知らない場所へと空洞化していく風景に溶けこませ、さっきまで隣に居た人間の正体がわからないという不安を描いた、オールタイムベスト級の傑作…

中野裕之>が温めていた４つのＳＦ-(StereoFuture-SilentFemale-SamuraiFighter-SoundsFunky)を独特の間でクロスオーヴァーさせながら、02年という明日を話すようなスピードで見せるピースフル・ワールド。中野裕之>第2作目監督作品。サムライ・フィクション…

曽我部が用意した十篇の私小説。真っ暗いトンネルを抜けた時に見る、光のような眩暈。少し頭がくらくらする。オールド・ロック ルーツ・ロック等と言われているが。コレはもう、今の音なんじゃないだろうか？昔から変わらない部分を、歌にしているだけなんじ…

人はいかにして狂うのか。欲望のドミノが今、静かに音を立てた…といったコンセプトで、日本でもCM結構打っていた映画。この映画の監督は今や[スパイダーマン]で大ブレイクしたサム・ライミ>なのだが、この頃撮っていた映画は、軒並み作りが甘く、人はサム・…

元々ミュージックビデオを手掛けていた、映像作家中野裕之>が異色のキャスト陣で描いたファンキーな、ネオ時代劇。異常にテカテカした、美麗映像で長島藩士が、壮大なコントオペラを行う訳だが、見ていて恥ずかしくなるような、東京感。ＳＦＸの姑息な使い方…

たけし映画苦手だったんだけど、自分なりに理解も出来たし、普通に面白かった。当初あんま人気無かったらしいけど、海外で受けて逆輸入的に受けて。んでバイク事故をこの後に起こして、みんなやってるか→キッズリターンっていうタイミングの映画らしい。なん…