春琴抄(しゅんきんしょう) / 85分


春琴抄

何度も映像化されている谷崎潤一郎による同名小説の映画化。過去山口百恵×三浦友和が演じたものが最も有名だと思われる。それを今回ハリケンブル長澤奈央と、テニプリ俳優斎藤工が演じる。僕は長澤奈央が脱いだって聞いたから見たんだ。なのに…なのに…全身もおっぱいも見えないっ!なんだよー!!そもそも谷崎潤一郎なのに、全然エロく見えないよっ。春琴は高潔でプライドが高くて、もっと神々しいまでのオーラを身に纏って貰わないとなぁ。斎藤工も春琴に仕える説得力を出し切れていなくて、春琴に弱みを握られてるのかと思わんばかり。コメディリリーフ仮面ライダーナイト松田悟はよかったと思う。
文章上では、緊張感を出すために秘められる二人の関係も、映像で見るとなんだか説明不足で(また話をばっさりカットしているため)、本当に二人がなんなのかよく分からない。いっそのことツンデレめくらと、イケメン執事の映画にして、大顰蹙を買うくらいでやっと、すけべ小説家谷崎潤一郎を相対化出来るってもんでしょう。思いっきり批判されるくらいでちょうどいいんだって。谷崎潤一郎って今なら、エロ同人の有名脚本家って感じだよなって言われてこそだよ。