伝染歌 / 128分


伝染歌
どうやらですね原田眞人監督は、映画監督という職業ながらフィクションを描きたくないらしいんですわ(BLOG各自調査)。そもそも、10年前にそこそこヒットしててカラオケで歌えるならさ…って、言い出したらキリが無いけど。マジやる気無いなら帰っていい


余りに厳しいので、時間の経過とともに書いた僕の実況で我慢してください。
開始早々、嗚呼この映画はAKB48の映画だったんだと分かって、多少げんなりしたものの、演技なんてどげんかなるんであって、話がそれなりに纏まってれば、と思えば…今度はネガティヴ系携帯メールのカットバックとThis is OTAKU映像...あれっ?っていうか女子高生兼AKB役なの?違うの?顔の区別が付かないので分からない+かわいい撮り方じゃなくてエロい撮り方なのは、何故?うわーAKBオタの描き方がひどいなぁ。ファンをなんだと思ってるんだ。今度はサバゲーにぷちウヨ…元傭兵の雑誌記者に、男にだらしない女漫画家、オヤジ狩り…なんなんだこの映画。逆に90年代なのか?なんかさっきから全体的に音小さいわりにAKBのライブシーンと、どーん、きゃーの時だけやたら音でかくて。しかもそれが怖い演出のみで、怖い映像が全く出てこないので、ただ「わっ」っていう…それお化け屋敷…。それでホッとした瞬間に!?とか無いんだ(AKBって48人くらいいるんでしょ?だったら一人くらいスラッシャー女優がいるべきだろ。そういうニッチを集めた集団じゃないの?)。
歌を歌った人間がいつどこで急に死ぬか分からないって話なんだから、長回しで撮って、目の前で笑ってた人が、カメラの向きとか鏡の向こうで突然死んだりするシーンは必須だろうし。見えないジェイソンがいつ自分を殺しに来るんだって考え方でいーんじゃね単純に。ホラーだとしたら、新しい映像か新しい死のアイデアがなんか欲しいけど、出てきそうにないなー。そもそもホラー演出は使うけどホラーじゃねーよこれ。実質ミステリーに近いわけで、幽霊とかホラー要素が寧ろ邪魔じゃね?
そもそも主要人物三人がその歌を歌ってないってのはなんなの?嘘でもハラハラさせてくれよ。なんで主役に死の危険性が無いんだよ。知り合いが(遠くで)死んじゃうから急いでって(しかもそれを知らない)、自分が死を知覚出来ない時点でハラハラしないじゃん。
うわー、ガキに台詞で糞みたいなメッセージ言わせんなよ。「ネットが全部悪いんだよ」だってさ(うんそうだネットが悪いんだよね!監督の文句を言うのもネットのせいなんだよね!!)(他にも校長先生の演説とか、自殺と自爆テロと特攻ひっかける映像とか、見てるこっちが恥ずかしくなるメッセ多数あり!危険!!)。どうしてもメッセージが言いたいなら、もうちょい外部を見せて相対化させろよ。出てる人間の殆どが関係者なんだから、限りなく小さい話を描いて、それが日本中で起こってる演出で社会に繋げるか。把握できないほどの多種多様でバラバラな人間が、バラバラな状況で、同じ問題に向かって収束するかどっちかじゃね。「突入せよ!あさま山荘事件」や「金融腐蝕列島」とか、いわゆる『社会派』監督が学芸会レベルのメッセージを何で言おうとしたのか全く分からん。もしサバゲーオタの処刑場面や知恵遅れのフリをするシーンとかと対比させることで社会派リアリティとかいってんの?マジで?こいつ頭おかしいんじゃないの?映画監督というか、人として終わってるわ。せめて、面白く描いてくれよ。面白かったら別にいいからさ。これで本気で女子中高生向けに作ったつもりなの?馬鹿じゃないの。女子高生なめんなっ!


うわーラスト凄いことになってきたな…テロ戦争的映像が挟まってまいりました…あーこれ駄目だ事故だよ事故。ヤバイってこんなの流しちゃ。すごいこれ、みんなも見てよ。やだよ俺だけこんなの。
さぁ今からレンタル屋にダッシュ!あなたは目撃者になる!!