七夜待 / 90分


七夜待
とんでもないもの見ちまった。ここ数十年で最も何も無くて面白くもない映画体験。開始から2〜30分全く台詞の無い、演技もしない長谷川京子のタイ旅行を見せ付けられて、間違えて長谷川京子のイメージビデオを再生したのかと思った。長谷川京子は綺麗だしノーブラタンクトップなのでセクシーだけど、ファンでもなけりゃ女優として魅力的な訳ではない長谷川京子は5分でお腹いっぱいだ。そしてこのまま90分が経ち、終わった…いや、正確には申し訳程度の物語はあるが、長谷川京子がタイの猥雑な生活を見てなんか成長した気分になるだけで、その過程において余りに自分勝手な長谷川京子を見るにつけ、彼女を嫌いになるように作ってるとしか思えない。お話は殆どプロット状態の上、下手糞な役者がアドリブで演技をしていくこの映画に、脚本家がいるとは俄かには信じ難いが、この映画の脚本家っていくら位貰えるのだろう?
カンヌで審査員特別賞を受賞した前作「殯の森」を撮った河瀬直美が監督なんだけど、もう一生彼女を信用することは無いんじゃないかな。画が綺麗なだけで、芸術映画としても最低の出来かと。いったいなんだったんだこの映画…