cherry pie チェリーパイ / 80分


cherry pie チェリーパイ
口の中でさくらんぼを食べながら喋る北川景子(実際は口の中に何も入っていないらしい)を始め、原田夏希肘井美佳と、かわいい女優が、より取り見取りなので、それを見てたら終わりました。北川景子がかわいけりゃそれでいい映画なのかもしれないけど、ブザービートのほうが抜群にいい辺り、北川景子の魅力を引き出せてるとは言いがたい。北川景子の演技なんて見れたもんじゃないんだから、かわいく撮ってくれよ。また料理シーンが全く魅力的じゃなくて、見終わってチェリーパイ食べた〜いってならないのは残念す。無駄な部分が多いから、45分くらいにまとめて、深夜にテレビでやってたら得する気分になるくらいのモチベーションだったらいいんかな。
さて始まって15分。「さくらんぼは〜云々〜一言で言えば手間のかかる、ややこしいフルーツです」って、台詞で説明されちゃった!女の子の気持ちとさくらんぼ掛けちゃった!しかもこの台詞、急に言うわりに前後の話を無視して出てくるのでびっくりするくらい浮いてる。叙情的演出で、基本台詞が少ないので、この安心設計にはびっくりだ。上述したように、叙情的でポエティックな演出のため、テンポが悪くならないように個気味いいギャグがすべる事でリズムを作っているのが、逆に腹立たしいのは、性別の問題だろうか。江口ひろみも、原田夏希もテンポのためだけにいるのに、彼女らが挿入されることで、時間を前後しながら徐々に話の全貌が見えてくる手法も相まって、話の本筋がぷつりとそこで落ちてしまう(残り二人の話に関しては何も描かれてないも同然。もし演出プランなるものがあったのならお聞かせ願いたいところだ)。余計に北川景子一人の話しにするか。テレビドラマでオムニバスだったら、ここまで分かりづらくならなかったような気がする。こういう映画は深そうで薄っぺらい意味性と雰囲気を楽しめばいいのかもしれないが、どうしても、ぼーっとしてねーでお前ら働けよ。とかどうしてクビにならないんだ、とかいいたくなるのは野暮なんでしょうね。まー俺OLじゃねーからな。とはいえ仕事に好き嫌いを持ち込むのなんて、言語道断だけど。これで、恋愛とはチェリーパイみたいなものだ、なんてモノローグから始まったりしたら、逆に 100点なんだけどなwなんか食い足りないわ、チェリーパイだけに。(あと岡田浩暉声ちっせーよ)