回路/118分


回路

人々を繋ぐはずの、インターネットや携帯電話が、死の回路と化す。一人また一人と周囲から人間が消えてゆく…日本ホラー界の開拓者<黒沢清>が新たな恐怖を描く。制作された2000年前後は、日本でネットワークが普及から定着に変わっていく過程にあった。そこに新しい恐怖を植え込もうと目論んだに違いない。が、失敗だと思う。心の繋がりと、ネットワークをかけた落語なんだろうけど、ソフトが新しいだけで、ハードが伴なってない。そして何より、監督が観客に繋がろうとしていたのだろうか?説明不足を芸術の一言で乗り切る事。それは怠慢です。ホラー好きが喜ぶような、ショッキングな画は度々出てくるのだが、脚本が酷すぎるんじゃないか。悪い意味でオチにビックリ。面白い画が先にありきで、間を埋めたって印象。とても、期待していたので残念です。何故かフランス・韓国などで、プチブレイク。ジャパニーズ・ホラーは、外国には斬新だったのね。