BLACK BOX RECORDER/ENGLISH MADE ME


ENGLISH MADE ME

BLACK BOX RECORDERの1st[ENGLISH MADE ME]。フランスではThe smithsよりhouse of love,suedeより人気のあるらしいオトゥールズ。そのルークヘインズがメンバーと喧嘩して作ったのが、このバンド(他にもソロや、ドイツのテロリスト集団の名前を冠したプロジェクトbaader meinhofとかもある)。Drは、元THE JESUS AND MARYCHAIN([DARKLANDS]時)の、ジョン・ムーア。voのサラ・ニッキーはモデルさんです。 タイトルはグレアム・グリーンの題[英国が私をつくった](野崎孝訳)より。しかし、何故かファンの間で、このアルバムは人気が無いらしいが、私が今作を、優れたアルバムだと感じる事とは関係無い。前情報無しに、アルバムを聴いたらベル&セバスチャンを越える脅威の新人!って言いたくなる位、新鮮。私がこのアルバムを優れたアルバムと感じる由縁…それは強さだ。真実を見てしまったが故に絶望するのではなくそれを知ってしまったからこそ、そいつの目を睨みつける強さ…残酷で滑稽で可笑しくて、なおかつ美しい。中途半端な絶望は人を駄目にするけど、これ位切羽詰った正真正銘の狂気は人を強くする、多分その強さを求めてルーク・ヘインズと、このアルバムを信じるんだろう。