THE STROKES/ROOM ON FIRE


ROOM ON FIRE

1st発表後、掌を返したかのような、プレスのバッシングを受け、2nd発表までの期間にTHE STROKESは音楽フアンの間でハイプ確定した 。A級戦犯は、プロデューサー「ゴードン・ラファエル」と「JP」なる謎の人物。メディアに作られた現象は、彼等二人による仕事だと言われた。最早、音楽に関しては語られなくなり、2ndが出たら叩いてやろうと言う機運のまま今作[ROOM ON FIRE]は発表された。流石に日本のプレスは、其処まで分りやすく叩きはしなかったが、広告やインタビュー、レヴューを減少させるという形のバッシングは行われていた。俺の耳が感じた1stとの違いは、音質が変わった。よりPOPになった。個々の音よりもバンド全体を重視したプロデュースになった。しかしそれが、直接的に曲が悪くなったと言えるのだろうか?好みの違いはあるだろうが。ちなみに俺は、こちらの方が聞きやすかった。もしこちらが先に出ていたら、1stの時のようなビッグバンは無かったかもしれないが、流れはよりスムーズだったように思える。思い切った変化ではなく、微妙な変化は成長ではなく、当事者達の心の不安を形骸化した作品を作った。音楽そのものではなくて、アーティストの心が見える作品として評価したい。それにしても[THE STROKES]はどっか[BLOC PARTY]っぽい。